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「小さい頭巾」と「枕の掃除」と「トンヌラ」による、映画のレビューブログ。楽しければいいじゃない。そんな我々の遊びの場。Twitter ID:@coldish1014

就活で戦う若者の物語!『何者』

 

 

こんにちは。

 

小さい頭巾です。

 

皆さんは就職活動というものを経験したことがあるでしょうか?

 

この先の人生を決める大きな大イベント

 

『就活』

 

あれほど他人に気を使うイベントは人生においてなかなかないでしょう。

 

面接官に悪い印象の持たれない言葉を選びその上で何倍にも盛ったエピソードで己の過去を改変しては、グループワークではあたかも短時間で結束力を固めたかのように"魅せる"パフォーマンスをする。

 

それが就活です。

 

1を100にするトークや働きができ、なおかつそれを相手に見透かされなかった者だけが勝利する究極のサバイバルゲームです。

 

そして自分自身という一番付き合いの長い人間と向き合い、自分自身をセルフ分析し、短所は捨て、長所だけを残し、そうやって本来の自分と乖離した都合の良い人間を創り上げ、その創作物をオークションに出展させるのです。

 

もはや就活しているのは誰なのでしょう。

 

自分でしょうか。

それとも架空の人物なのでしょうか。

 

自分を原作とし改変に改変を行った結果、その作品は佳作となったか駄作となったか、はたまた神作となったのか。

 

それを判断するのは面接官。

 

会社に迎えてくれるのか、それとも一斉送信による心無きお祈りメールを送られるのかどうか。

 

それを決めるのも面接官。

 

怖えよ。

 

怖すぎんだろ。

 

……就活怖え。

 

 

ていうか怖かった。

 

正直もうやりたくないですね。

 

ちなみに僕は就活していた頃、一つ目標を立てて就活をしていました。

 

その目標は

 

『面接官を笑わせること』

 

真面目な顔してその場の空気を作る面接官をこちら側が笑わせることで、むしろその場の空気をコントロールしようと思ってました。

 

というのも面接官の人たちはどういうわけか凄い重々しい空気を作ってくるし、そのせいで話しづらいじゃないですか。でもそいつらを笑わせることで一気に和んで凄い話しやすくなるんですよ。

 

というわけで僕は就活をしていたというより面接官に笑いを届けていたのです。

 

ただそれを続けていった結果、今いる会社の最終面接で

『高校のプールの時間に水着が破れてケツ丸出しで平泳ぎしていた』

話をすることになるとは思いませんでしたが。

 

まさかのケツ採用です。

 

そんなわけで前置きが長くなりましたが今回は就活を舞台とした映画

 

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『何者』を紹介したいと思います。

 

 

〜あらすじ〜

 

 就職活動対策のため集まった5人の大学生。各々様々な方法で就職活動に励むが、その努力とは裏腹に、そこには本音や嫉妬といったマイナスの感情が渦巻いていた。果たして五人の人間関係は就職活動を通じてどのように変わっていくのだろうか。

 

www.youtube.com

 

さてさて前置きで話しましたが、就活というものに付き物なのは自分自身を盛るという行為。本性を隠して建前だけで会話するなんてよくあることです。

 

そして悲しいことにそれは面接官に対してだけではなく、近くにいる同じ境遇にある友人にすら建前での会話が増えるのです。

 

その声援は心の底から発しているものなのか。祝いの言葉も本物か。自分の近況報告は謙遜なのか自慢なのか。もうわかりません。

 

と、そんな書き方をすると

「お前の友人関係どうなってんだよ。ライアーゲーム会場で知り合ったやつらなの?」

と思われそうですが、まぁ僕の場合そこまでギスギスしたものはなかったです。案外皆普通にしてました。多分。おそらく。

 

ただこの映画に出ている登場人物達はそうはいきません。観客にもひしひしと伝わってくる居心地の悪さ。自分自身の正当化と、屁理、そしてわざとらしく曝け出す自信

 

予告では『青春が終わる』という言葉で青春映画のように謳っておりますが、これは表にあるキラキラとした青春なんかではなく、裏側の暗い暗い青春です。

 

青春というより、これは相手を蹴落とす戦いに近い。

 

もうね。

 

本当は心の中で何を考えているんだろう、と思うだけで怖い。

 

特に二階堂ふみ演じる

 

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この理香という人物。

 

このキャラが発する言葉はもう、観ていられないくらいでした。

 

とんでもなく自信家なのに内定を取れていない彼女の言葉はとてつもなく痛い。自分自身をアピールしたいがために協調性をかなぐり捨ててしまっているのも、やけに就活頑張ってますアピールするのも、一緒に頑張ろうみたいな空気を出しながら自分のことしか考えていないところも……

 

マジでこういう奴いる!!!!

 

ってなるんです。

そういうリアルさが実に面白い。登場人物の全てがどこか居そうなやつなんです。だから特に就活を経験したことがある人は

 

いたいたこういう人!!!

といたるところで感じること間違いありません。

 

あの時のそういった人たちが一体どんな気持ちで、そしてどんな本性を持って就活に挑んでいたのか……フィクションとは思えないリアルな感情がこの映画にはあります。

 

そしてラスト。

岡田将生演じる隆良のとある一言で、ある真実が浮き彫りになります。そこからはもう鳥肌立ちっぱなし。

 

建前が消え、本音ばかりが怒涛の勢いで流れていきます。

 

あああああああ止めてくれぇぇぇえ!!!

抉らないでくれぇぇぇぇえ!

 

って思いながらも目が離せませんでした。

 

就活で内定を貰うということはある意味究極に承認欲求を満たされる事柄。

内定を貰えればそれは自分が認めてもらえた証拠なわけです。それがされない人間はどこでそのストレスを解消し、そして代わりにどこで承認欲求を満たそうとするでしょうか?

 

現代だからこその物語と、人間模様。

 

面白かったです。

 

今年就職活動の予定がない人にオススメです。

 

今年就活の方は終わってから観ましょう。

 

それでは小さい頭巾でした!

 

 

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面白かったはず(?)忘れてしまっている映画【雑記】

 

こんにちは!

 

小さい頭巾です。

 

 

みなさんは今まで観てきた映画の中でこんな映画ってないですか?

 

 

ずばり

 

 

『面白いことだけは覚えているのに全く内容が思い出せない映画』

 

 

これです。

 

すっげぇ面白かった!!

 

って思ったことだけは覚えてるんです。誰が出てて、ああいうシーンがあったな、という断片的なものも覚えているんです。なのに

 

話の内容がまるで思い出せない……。

 

 

何なんですかねこれ。

 

 

まぁこういう現象を巷では総称して『老化』と呼ぶのでしょうが、僕もまだまだ20代半ば。若々しい脳みそとは少し言い難いかもしれませんが、記憶力が低下する程の歳ではないでしょう。

 

というか、ないと信じたいです。

 

というわけで僕は考えました。

面白かったはずなのに忘れてしまうのには、きっと何か理由があると思うのです。そうでなければこのヤングブレインが一度インプットした映画を忘れてしまうなんて考えられません。

 

 

そこで僕が出した結論はこちら

 

 

 

『あまりの面白さに己の脳が「記憶を消してやるからもう一度観ろ」と主張している説』

 

 

 

なんかヤバい話になってきましたが続けます。

 

 

 

そうです。

これはきっと無意識の内に僕の脳が

 

 

「あの衝撃をもう一度!!」

 

 

と、僕の知らぬ間に勝手に記憶を消しているに違いないのです。

 

 

つまり

 

 

僕が内容を忘れてしまっている映画=ヤバいくらい面白い映画

 

 

という方程式が成り立つのです!!

 

これはマズいことに気づいてしまいました。

 

 

つまり忘却の彼方にこそ、真の面白映画が隠れているということになります。何だかワクワクしてきましたね。

 

 

ということで

僕が内容を忘れてしまった映画(大枠は覚えているけど細かいところを覚えていないも含む)をここに並べてみましょう。

 

 

この説が正しければ最高に面白い映画ばかりが並ぶはずです。

 

 

それではご覧ください!!

 

 

『アフタースクール』

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www.youtube.com

≪覚えていること≫

大泉洋さんが出ていた。

緻密に練られた物語に騙され衝撃を受けた。

 

 

エスター』

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www.youtube.com

≪覚えていること≫

とにかく怖い。

怖さと衝撃を同時に味わえる怪作。

 

 

『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』

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www.youtube.com

≪覚えていること≫

皆無。

驚くほど記憶にないのに、めっちゃ面白かったという記憶だけが残っている。

 

 

進撃の巨人』(実写)

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www.youtube.com

≪覚えていること≫

裸の大きなおじさんが暴れまわっていたことだけ覚えてる。なんか色々ツッコミながら観ていた記憶。

 

 

『ゾンビファイトクラブ

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www.youtube.com

≪覚えていること≫

ゾンビが出てた。

あと予告にある本編(?)に辿り着くまでに1時間近くかかっていて本編が30分と無かった気がする。

 

 

『尻怪獣アスラ』

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www.youtube.com

≪覚えていること≫

ケツが出てた。

 

 

 

 

以上でございます。

結構忘れている作品が多くてこれでも全部ではなく一部です。自分でもびっくりするくらい忘れてました。

 

 

しかしさっきの説が正しければこれらは全て面白いはずなんです!!!

 

 

 

というわけで僕はまず……

 

 

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『尻怪獣アスラ』をもう一度観てみたいと思います!!!!!

 

 

去年シン・ゴジラが流行しましたし怪獣ものは旬と言っても過言ではないでしょう!!

 

 

というわけで、僕はこれからGEOに向かいます!!

 

 

 

 

……1時間後……。

 

 

 

 

取り扱っておりませんでした。

 

そりゃそうですわ。

 

 

さて、今回僕が提唱した説が正しいかどうかは、皆さんの判断に委ねたいところなのですが、一応これだけは言わせてください。

 

 

上から3つは本当に面白いです!!!

(アフタースクール、エスター、腑抜けども〜)

 

 

そう、面白かったはずです!!!

 

 

その面白さを皆さんに伝えられないのは内容を忘れている僕のせいです。

 

本当申し訳ないですが、とにかくお時間ある方は観てみてください。

面白いことは確かなのですから、僕も上記のうちの3つは本当に観返してみたいと思います。

 

 

というわけで小さい頭巾でした。

 

 

最後に、覚えていない上にもう観れそうにないので僅かな記憶と想像で尻怪獣アスラのパラパラ漫画をマウスでちまちま書いてみました。

 

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自分で書いておいてなんですが…… 

 

 

……なんだこれ。

 

 

 こんな俊敏に動くケツではなかった気がします。

 

 

気になるケツ好きの方は是非ともご覧ください。

 

 

それでは。

 

小さい頭巾。

 

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可愛い(?)大人の恋愛物語!『マンアップ』

 

こんにちは!

 小さい頭巾です。

 

突然ですがみなさんはをしているでしょうか?

 

「しているよ!」

「幸せ真っ最中だよ!」

「今度結婚します!」

 

 

ふーんそうですか。良かったですね。

 

 

逆に

 

「してないなぁ」

「学生の頃なら……」

「恋の仕方を忘れた」

「そもそも恋の仕方を知らない」

「恋という字を書こうとしたら変と書いてしまった」

 

 

そんな方々!

 

 

大人になってしまって恋なんて今更できないって思っている方は特にです。

 

そんな方に観てほしい映画を紹介したいと思います。

 

こちらです。

 

『マンアップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり

 

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さてさて、それでは早速あらすじを見てみましょう。

 

 

〜あらすじ〜

 

34歳のナンシーは結婚相手も彼氏もおらず恋愛においてあらゆる面で拗らせ中。そんなある日40歳のバツイチ男ジャックにひょんなことでデートの相手だと勘違いされ、ナンシーはその勘違いに乗ってしまう。二人の相性は良く、次第に仲は良くなっていくが、勘違いから始まった仲がそう長く続くわけもなく……。

 

www.youtube.com

 

主人公であるナンシーとジャックはとある勘違いからコッテコテの少女漫画ような出会い方をします。

 

パンをくわえて走っていたら道角でごっつんこくらいコッテコテの出会い方です。

 

そんなコッテコテな出会いを大の大人がしてしまい、そして大の大人がまるで少女漫画のような恋愛をしようとするお話です。

 

可愛らしくて素敵なお話ですね!

 

と、言いたいところなのですが。

 

この二人、かなり癖があってただの綺麗な話では終われないのです。

 

 

 

 

~恋愛って良いね!~

 

 

さてさて先ほどのナンシーとジャックのコッテコテの出会い方なのですが。

 

ジャックは本来他の若い女性、ジェシカと会う予定でおりました。ナンシーはそもそも男の人と会う予定なんてありません。ジャックはナンシーをジェシカであると勘違いしてしまい、そしてナンシーはその勘違いに乗っかってしまう。

 

 

そうして二人の一日が始まるのです。

 

 

最初こそ話が噛み合っていない二人ですが、一緒に時間を過ごしていくうちに、観客側にもひしひしと伝わってくる二人の相性の良さに思わずニヤニヤしてしまうこと間違いありません。

 

 

会うべくして会ったかのような二人ですが、所詮は勘違いから生まれた関係です。早々に真実が明らかになり、そしてお互いが二人の本性を知ることになります。

 

 

お互いを罵倒し合うのですが、もうそれすらも「痴話喧嘩」に見えてくる。

 

とにかく二人共あらゆる意味で拗らせた大人なので、言い争いの内容も酷いものですが、それでも微笑ましい。

 

そんな二人が果たしてどんな結末を迎えるのか。驚きこそあまり無いですが、終始笑えて温まる、そんな映画でございました。

 

 

いやぁ……いいですね。

本当。

 

突然なんだって思うかもしれませんが。

 

 

恋って良いですね!!!

 

 

こういう端から見ても相性の良い男女が起こす恋愛の物語は観ていて本当心が清らかになりますよ。

 

男女共にイケメン美女揃いで、壁ドンやら何やらして「きゃーっ、カッコいいっ!!」みたいな、それこそ最近の少女漫画原作の邦画では味わえない良さがありますよ。可愛い女の子がコテコテに媚びた言動で一途に幼馴染に恋してるみたいなアニメも然りですが。

 

それは男女が恋愛する必要あるのか?

 

って思ってしまうんですよ。

 

男カッコいい!

 

女の子可愛い!

 

のために「恋愛」という要素を取り込んでいるだけでは?みたいな。

いやまぁそういうが悪いというわけてはないんですよ!そういうのも面白いものは面白いですから!

 

と、話が逸れましたが「大人」が織りなす緩くニヤニヤできる恋愛物語。そんな映画でございます。

 

是非ともご覧くださいませ!

 

それでは、小さい頭巾でした。

 

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子供から大人まで、全ての人の物語

どうも『枕の掃除』です。

運命の出会いというと、漫画や映画の中だけの話のように思われる方もいると思いますが、偶然の出会いがその人の人格にまで影響を与えてしまうというケースは確かに存在します。

それは必ずしも人ではなく、形あるモノであったり、時には形のないモノであったりもするかもしれません。

 

今回紹介する映画は、偶然出会ってしまった私の大好きな映画についてです。

 

 

インサイドヘッド

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あらすじ

11才のライリーの頭の中にはヨロコビイカリムカムカビビリ、そしてカナシミの5つの感情が住んでいます。生まれ育ったミネソタを離れ、遠い街へ引っ越してきたライリー。不安とドキドキがいっぱいになったライリーは、心の中でヨロコビカナシミが迷子になってしまいます。ヨロコビカナシミを失ったライリーは全てを取り戻すためある行動に出るのだが……

 


映画『インサイド・ヘッド』最新予告編

 

この映画が公開された当初、私はこの映画にまったく興味がありませんでした。それどころか、擬人化された感情の物語という設定に、感情は個々に擬人化できるほど単純じゃないし、なんて狭くて個人的な話なんだと呆れかえっていました。

 

そんな私がこの映画を観たきっかけは、友人と行った海外旅行でした。目的地まで約8時間ほどかかる行きの機内で、私はとりあえず映画でも観ながらゆっくりしようと思い、適当に選んだのがこの映画でした。

 

 

観るものがなく、仕方なく選んだこの映画でしたが、結論から言えばこの作品、とんでもなく面白い映画でした。

 

 

まず私が一番懸念していた、擬人化された感情という設定については、さすが感情だけあって、それぞれの特徴が明確に分けられていることに感心しました。

 

特にヨロコビライリーをただただ幸せにしてあげたいという無償の愛が、当時姪っ子ができたばかりの私に突き刺さりました。なるほど、ヨロコビすべての子を持つ親であり、直接親ではないが今の自分でもあるんだと理解しました。

さらに、その人の性格を5つの擬人化された感情にだけに集約するのではなく、感情と想い出と人格をそれぞれ視覚的に別の形で表しているのが面白かったです。感情が思い出を作り、特別な思い出がその人のパーソナリティを形成する。それを視覚的にわかりやすく表現されていることに驚きました。

 

 

物語は進み、ミネソタからサンフランシスコへやってきたライリーの心は乱れに乱れ、ヨロコビ以外の感情で溢れかえります。そんな心の乱れからヨロコビカナシミは心の中で迷子になってしまい、ライリーは感情を失ってしまいます。

 

ここでムカムカビビリが不在のヨロコビに代わってヨロコビを演じようとするも演じきれていないというシーンが、あるあるすぎておかしかったです。

 

ヨロコビカナシミが心の中を彷徨うシーンは、物語として面白いということに加え、記憶や心の性質の説明にもなっていて、二重に楽しめました。

 

 

ヨロコビカナシミが旅をする中で、ついにヨロコビが、なぜ人はカナシミを持っているのかを理解するシーンでは、ボロボロと涙がこぼれてきました。

 

ヨロコビカナシミの意味を知るという、プロットの鋭さ、恐ろしさ。

 

私も、私の中で何かを犠牲にしながら成長してきかと思うと、本当に涙が止まりませんでした。

 

常に子供にはヨロコビで溢れていてほしいと思う親心がある一方で、ただ自分もカナシミや辛い経験を乗り越えて大人になったように、いずれすべての子供が同じ経験をしていくのかと思うと、苦しくて仕方がありませんでした。

 

誰ですか、狭くて個人的な話し過ぎて呆れかえるなんて言った人は!呆れかえるどころか、すべての人に当てはまる極上エンターテインメントじゃないですか!

 

それに感情は個々に擬人化できるほど単純じゃないという不満にも、ちゃんとアンサーしているラストには脱帽です。

 

 

昔初めて借りぐらしのアリエッティを観たとき、キャラクターが小さいからとはいえ、こんなにも物語の広がらないミニマムな話ってどうなの?と思ったものですが、この映画もライリーだけにスポットライトを当てれば、「思い立ってやめる話」と要約できるほどミニマムな話ではあるのですが、それなのにここまでダイナミズムに溢れた作品に昇華できるのはさすがピクサー映画だからなのでしょう。

 

 

結局私は行と帰りの飛行機で計3回この映画を観て、ブルーレイも購入して、もう何度も繰り返し鑑賞しています。

 

 

あの時飛行機の中でこの映画に出会っていなければ、きっとこの映画を誤解したまま一生を終えていたことでしょう。

みなさんもいつどこで、運命の1本に出会えるかわかりませんので、たまには普段見ない映画を観てみるのもいいのではないでしょうか。

映画クレヨンしんちゃんシリーズのパンフレットのお話【雑記】

 

 
こんにちは!
 
小さい頭巾です。
 
 
みなさんは映画館で映画を観た後、パンフレットを買ったりするでしょうか?
 
 
僕は余程つまらないと感じたもの以外はたいてい買うようにしております。
 
 
 
小学生の頃の話ですが、当時は映画館に行くことですら金銭的に厳しいものがあったにも関わらず「観た映画のパンフは買わねば!」と、なんとかしてパンフも購入し帰っていました。
 
 
というわけで小学生の頃から我が家にはそこそこたくさんの映画パンフレットがあるのですが、そんな中でも
 
 
 
当時の俺グッジョブ!
 
 
 
と、小さい頃の自分を褒めたくなる、そんなパンフレットがございます。
 
 
それがこちら。
 

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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』
 
 
少し前に枕の掃除もレビューを書いていた映画です。
 
 
僕もこの映画は大好きで、これを観た子供の頃には大量の涙を流しましたし、そして大人になった今でも嗚咽を漏らす程泣いてしまう映画の一つだったりします。
 
 
名作中の名作ですね。
 
 
ちなみにクレヨンしんちゃんは他にも
 
 
・嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦
・嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード
・嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ
 
 
と、計4冊持っております。
 

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どれも思い出深いですがこの中では
 
 
『夕陽のカスカベボーイズ』

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当時クレしんシリーズで一番読み込んだパンフはこれでした。
 
 
というのも夕陽のカスカベボーイズに出てるこのキャラ

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つばきちゃんです。
 
 
全然関係ないですが、どういうわけか記事用にスマホで撮影している最中
 

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上のおっさんばかり顔認証されるので、新手の呪いかと思いました。
 
 
 
話を戻しますが、当時の僕にとって
 

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このつばきというキャラは
 
 
 
めっちゃ好みだったんですよ。
 
 
 
そこでなんですがカスカベボーイズを観たことがある人にお伺いします……
 
 
 
これ共感する人いるんじゃないですか?
 
 
 
わかる、わかる〜っ!
つばきちゃん可愛いよな!
 
って人……
 
……いるでしょ!
 
 
 
そんな人は当時12歳くらいだった僕と話が合うはずですのでタイムスリップして会いに行ってみてください。
 
 
僕も話が合いそうなので今から12歳の僕に会いに行こうと思います。
 
 
 
子供の頃から好み変わってねぇ!!!!!
 
 
 
小さい頭巾でした。
 

 

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あの日あの時あの場所で……

どうも『枕の掃除』です。

もしも過去に戻ることができたらなんて話はよく耳にしますが、みなさんは真剣に考えたことはありますでしょうか。

 

私は高校2年の学園祭の時期に戻ってみたいです。

もっと言えば、学園祭翌日の、あの瞬間の、あの駅のホームに戻ってみたいですが……なんて自分語りはさておいて

 

誰しもが過ぎ去る時の流れに逆らって、過去に戻ってみたいと思うのではないでしょうか。

今回紹介する映画は、ひょんなことから時間を巻き戻してしまう能力を身に付けた、少女の物語です。

 

時をかける少女

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あらすじ

尾道の高校に通う16歳の芳山和子は、土曜の放課後、理科室を掃除中にフラスコからこぼれた不思議な液体のにおいをかいで昏倒してしまう。覚醒した和子は、その香りがラベンダーのものであることを確信する。その直後、和子は時間を超える能力を持つようになった。和子は意を決して同級生の深町一夫にそのことを告げると……。

 

 

 

今回はこの1983年公開の角川映画大林宣彦版「時をかける少女」についてレビューしていきたいと思います。

まずこの「時をかける少女」というお話は筒井康隆の小説が原作で、何度も映像化されていることでも有名です。

 

本来であれば細田守版のアニメ「時をかける少女

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谷口正晃版の仲里依紗主演「時をかける少女

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この3作品の比較でレビューを書こうと思ったのですが、どうしても谷口正晃版が観る事が出来なかったので、大林宣彦版単体で書くことにしました。

いつか細田守版との比較は書いてみたいですが、それはまたいずれ…

 

 

さて、大林宣彦版の「時をかける少女」ですが、簡潔に感想を述べますと

しゃべりは棒だし、演技は拙い

それでも好きだ!

 

そんな映画でした。

 

 

確かに口を開けば、文字がそのまま出てきたかと思うような話し方に、高校生役の子たちの演技は観てるこっちが恥ずかしくなります。

 

 

それでも嫌いになれない理由は、芳山和子役の原田知世のかわいらしさ。そして大林宣彦監督の演出力によるものだと思います。

 

 

まず原田知世は、角川・東映の大型新人発掘のためのオーディションで「角川映画大型新人募集」特別賞を受賞し、芸能界に入ります。

そして1983年にこの「時をかける少女」で映画初主演になるわけですが、何と言ってもこの原田知世が魅力的。

女優ですからアイドルという表現は間違っている気もしますが、まさにアイドル映画のような、彼女の一挙手一投足に心を踊らされます。

 

今の平成の時代にはない、良き昭和のあどけなさ、とでも言えばよいのでしょうか、そんな魅力が随所に感じられました。

 

 

次に大林宣彦監督の演出で、クライマックスには正直驚きました。

ふたりが崖から飛び降りて、土曜日の実験室に戻るまでの写真のコマ撮り演出。

音楽と相まって、頭がくらくらしてきます。(もちろんいい意味で)

 

極めて実験的な演出にもかかわらず、なぜかあのシーンが私の心を掴んで離さないです。あのシーンがあるからこそ、棒のセリフ拙い演技原田知世のかわいさ、それら全部をまとめて、この映画の魅力に仕立て上げているようにも思います。

 

ともすれば学芸会レベルで終わってしまうようなお話が、映画として、傑作として成立している。その背景に監督の手腕を感じさせます。

 

物語は今回、深くは追究しませんが、ハチャメチャはハチャメチャです。

それでもいいんです。

繊細そうでぶきっちょな物語が、映画の中の彼らと重なって、なぜかマッチしてしまう。まさに映画のミラクルです。

そしてラストのエンドロール


時をかける少女ending

 

ダメなところもいっぱいある映画でしたが、それも含めて好きな映画です。

 

【雑記】楽しすぎ。

 
 
こんにちは!
 
小さい頭巾です。
 
 
突然ですが僕は中学生の頃から映画を撮ることが夢でした。
 
 
まぁその話はコチラでもしたことがあるのでちょろっと割愛。
 
そんなわけで僕はその映画を作るという夢を実現させるべく、大学で映画製作をしているサークルに入ったわけです。
 
 
そのおかげで学生時代の4年間は想像を絶するくらい楽しかった!
 
 
自分たちが作った脚本を、演者の方が演じ、撮影し、それらを編集し、上映する。この流れの中に一切のつまらない瞬間はなかったくらいです。
 
 
 
 
楽しかった!
とにかく楽しかった!
 
 
 
 
特に僕らの代は映画撮るのが好きな部員が多く、面白いものを作りたい欲が強かったので、またそこが良かったんです。
 
 
僕にとってあのサークルでの思い出は一生もんです。
 
 
それくらい映画を撮るのが好きだったんです。もちろんそれを楽しいと思えたのは同じ志をもった友人がいたからなのですが。
 
 
 
はい、ところでみなさん!
 
 
実際学生で映画を撮ってる人達というとどんなイメージがあるでしょうか?
 
 
こうやって文章で「あの時は楽しかったよ!」と言っている分には構わないんですが、いざ
 
 
 
「映画部」
「映画サークル」
 
 
 
という文字だけを見たら、そこにどんな人が所属しているのか想像してみてください。
 
 
 
おそらく皆さんの頭の中に今描かれているのは
 
 
 
 

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こんな感じでしょう。
 
 
 
映画桐島、部活やめるってよにて、映画部部員がゾンビ映画を撮影するシーンです。
 
 
 
映画部=コレ

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映画サークルに所属していた僕=コレ

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瞬く間に残酷な方程式の出来上がりです。
 
 
そうなんですよ。
悲しいことに映画部とか映画サークルって、映画撮ってた時の中身を話すとそこそこ盛り上がれるんですが、自己紹介などで
 
「映画サークル入ってまーす、へへへっ」
 
って言うとその時点で

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こういう人だと思われるんですよね。
 
 
 
もう人というかこの写真通りゾンビみたいな扱いですよ。
 
 
 
勘違いしないでいただきたいのは、僕がこういう人たちだと思われるのが嫌とかそういうのじゃないんです。
 
 
というのも、実際ここまでではありませんがイメージ通りの人も居ます。僕もそうですが、好きなものに熱くなるオタク気質な人は多いです。そういうところはイメージ通りでしょう。
 
 
ただ変人はあまり居なかったかなぁと思います。暗い人もあまり居ませんでした。そこはイメージと違うところかもしれません。
 
 
・映画が好きな人。
・娯楽物を創作することが好きな人。
・とにかく面白いことが好きな人。
 
 
こういう人が大半を占めていましたね。
 
 
 
とは言えテニス部とかサッカー部と比べたら……
 
 
 
そりゃだいぶ暗く見えますけども!!!!
 
 
 
僕は4年間の大学生活で
 
 
「うぇーーーーーーっい!
 
 
なんて言ったことないし、言う機会もなかったです。
 
 
パリピって何?
パリに住んでる人?
 
 
ってくらいパリピとは無縁の日々!
 
 
サークル自体は楽しかったし、そこそこ充実した4年間だったと自分では思っております。が、弾けた生活ではなくどちらかと言えば静かな生活を送っていたような気もします。
 
 
食って寝て、そしてダラダラする日々であったことに間違いはないでしょう。
 
食って……寝て……ダラダラ……。
 
 
食って
 
 
寝て
 
 
ダラダラ
 
 
あれ、これって……
 

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結局ゾンビと一緒じゃねぇか!
 
 
ということで小さい頭巾でした。