漂う地雷臭! B級ゾンビ映画『ゾンビーバー』
皆さんこんにちは!
小さい頭巾です。
自分ごとなんですけど、僕去年ハロウィンの時期にUSJに行ってきたんですよ。
午後6時過ぎるとどっかから爆発音がして、その瞬間からUSJ内はゾンビだらけになるっていうイベントをやっていまして……
……もう最高に楽しかったんですよ!
何といってもゾンビ役の人がめちゃくちゃ良い仕事をしておりまして、奇声のあげかたとか、人を襲う演出とか、もう完璧なんです!
あちこちで聞こえる銃撃と爆発音。逃げ惑う客。ゾンビから逃げるよう誘導する特殊部隊の方々。もうあの瞬間USJは……
完全にゾンビ映画の世界!
歩いているだけでワクワクは止まりませんでした。そんなわけで僕のスマホのカメラロールはUSJにいたゾンビの写真でいっぱいです。きっと生きている人の写真よりも多いことでしょう。悲しいですね。
ゾンビとか苦手って人のためにSNOWで加工でもしてみようと思いましたが雰囲気がぶち壊しになるのでやめました。
さて、そんなゾンビだらけのUSJですこぶるテンションが上がっていた僕ですが、そんな僕も実はゾンビ映画を見るようになったのは最近だったりします。
何となく僕のイメージなんですがゾンビ映画って「万人向けの映画」って感じはしなくないですか? 全く観ないよって人と、ゾンビが出てるだけで観たくなる、って人の両極端なんじゃないかって気がします。僕はちょっと前までは前者だったわけです。
しかしとある映画をきっかけにゾンビ映画というジャンルそのものにハマってしまいまして、今では息抜きくらいの感覚でちょいちょいゾンビ映画を観るようになりました。
そのとある映画というのが……
ショーン・オブ・ザ・デッドです!
おいおいタイトルのゾンビーバーって何だったんだよ!って思いますよね? 僕も思ってます。書いている内に楽しくてどんどん逸れていってしまいました。というわけで軌道修正。ショーン・オブ・ザ・デッドについてはまたの機会にいたしましょう。
さて、前置きと寄り道が長くなり過ぎましたが今回僕がみなさんに紹介したい映画はコチラ。
ゾンビーバーです!
はい、画像を見て読むのをやめようとした方も多いことでしょう。
わかりますわかります。どう見ても
『ザ・地雷』
ですもんね。
予告を見てもきっとその『ザ・地雷臭』は拭えません。
と、いうよりむしろ予告を見るとその臭気はより一層濃いものとなるでしょう。
特に吹替版の予告はふざけまくっていて実際のセリフと結構変えていたりするのでなおさら地雷臭が半端ないです。
しかしだからと言ってここで観るのを辞めてしまうのは勿体無い!
ということでまずはあらすじを見てみましょう。
〜あらすじ〜
ビーバーがゾンビになります。
以上。
〜誤解を解きたい〜
……違うんです誤解です。
決してディスりたいわけではないんです。今のあらすじとか悪意を感じざるをえないと思いますが違うんです。
ビーバーがゾンビになるんです。タイトルに助詞と動詞を装飾しただけですが、あらすじとして言えることは本当にこれだけなんです。とは言えこれで終わりにしてしまうわけにはいきませんね。何故なら僕は本気でみなさんにゾンビーバーをオススメしたいからです。
これ程までの地雷臭。全容がだいたいわかってしまうタイトル。これらを踏まえた上で宣言しましょう。
ゾンビーバーは決して地雷映画ではございません!
さてそれでは自分が蒔いた種ですが、今までの誤解を解いていきたいと思います。
〜地雷なんかじゃない!〜
みなさんはゾンビと聞いたらどんなものを思い浮かべるでしょうか。理性を失った死体達が動いて本能のままに生物を食い散らかし、そして噛まれた者もまたゾンビになってしまう。とまぁこんな感じだと思います。ゾンビーバーもそんなよくあるゾンビ像と同じでごさいます。違うのは唯一つ。元が人間ではなく、ビーバーだということだけです。
怖さは人間ゾンビ同等! もしくは上かもしれません。CGを使わず人形を使っているせいか動きはぎこちなく、ある意味で怖さがあります(笑) しかし、ここで一つ言っておかなければならないのはこの映画はそういった『怖さ』を楽しむ映画ではないということ。この映画の楽しみ方は恐怖ではなく……
笑いでございます。
湖に来ていた3人の女の子、そしてその3人を追ってきた彼女たちの彼氏や元彼3人。計6人がこのゾンビーバーと戦います。ゾンビが出る映画なので噛まれて死んでしまう人物ももちろん出てきます。普通のゾンビ映画ならそういうシーンをハラハラドキドキしながら観るものだと思うのですが、ゾンビーバーは違います。
全くハラハラいたしません。
というのもこの6人、映画の主要人物という感じが全くなく、全員どこかクズさが漂っています。好きになれるキャラクターがいないんですよ。ですので嫌な言い方かもしれませんが、噛まれていなくなってしまっても大してショックではないんです(笑)
そこが安心して観られるところであります。ゾンビーバーに食べられてしまうかもしれない、そんな危機的状況にも関わらずハラハラすることなく、シュールな笑いに集中できるわけです。
ただ、だからと言って気を抜いていると度肝を抜かれることでしょう。物語においてこの映画、ゾンビ物の基本は押さえているのですが終盤に近づくに連れて想像の斜め上をいく展開に向かっていきます。誰が生き残り、どのようにピンチを脱するのか、そういう楽しみとは別のところで驚きが待っております。
ああ、話したい。でもこれ以上言うとネタバレになってしまうのです。ということでみなさんには是非ともこのゾンビーバーを最初から最後まできちんと観ていただきたいと思います。きっとそうすれば
「まさかそんなことが!?」
っていう驚きとともにこの映画を見終えることができるはずです。
そして最後に待っているのはエンドロール。
正直この映画で一番の見所はここだという人もいるのではないでしょうか。
「ゾ〜ンビ〜バ〜♪ ゾ〜ンビ〜バ〜♪」
というめっちゃいい声で映画で起きた出来事を歌詞に歌い始めます。映画オリジナルソングです。僕はゾンビーバーを見終えた後、2週間程この曲が頭から離れませんでした。
仕事中も「ゾ〜ンビ〜バ〜♪」
他の映画を観ている時も「ゾ〜ンビ〜バ〜♪」
終いには夢の中でさえ「ゾ〜ンビ〜バ〜♪」と口ずさんでいました。
どうやら僕もビーバーウイルスに感染していたようです。
キリもいいので今日はここまで。