映画座

「小さい頭巾」と「枕の掃除」と「トンヌラ」による、映画のレビューブログ。楽しければいいじゃない。そんな我々の遊びの場。Twitter ID:@coldish1014

この世界は大きな群像劇! 何が起こるか予想の出来ない物語

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こんにちは、小さい頭巾です!

 

 

さてさてみなさんはこんな経験をしたことはないでしようか?

 

・遠出をしたのにその先で偶然近所の人と出くわす。

・本来なら出会うきっかけのなさそうな人とひょんなことで知り合う。

・友人の友人が自分の友人でもあった。

 

等々。

 

こういうことがあると世間って狭いなぁ、とも思ってしまいますが

でもそれ以上に『そんな偶然起きるもんなんだなぁ』と、自分の人生が少し非現実に触れたようななんとも不思議な気分になったりします。

 

事実は小説よりも奇なり』とはよく言いますが、まさにそんなところ。

 

この世界には様々な人がいてみんなそれぞれ別々の生活をしているけれど、どこかで自分と繋がっているんですよね。

 

直接的でないにしろ、どこかの誰かがしたことは回りまわって自分に何かしらの影響を及ぼしているかもしれません。

そう考えるとなんだか自分の人生って、

 

すごい壮大な物語の一つに感じてきませんか?

 

その不鮮明だった人と人との繋がりが何かのきっかけで収束して直接自分の目の前で繋がると、さっき例として出したような経験が現実となるんです。

 

だから僕はこの世界は大規模な『群像劇』なんじゃないかって思うんです。

だとすると地球上に住む一人一人の人生が本当美しく、そして意味のある楽しいものに感じてくる気がします。

 

ちなみに僕の小学校の時のクラスメイトはエッチなお店に行ったら、同じクラスだった大柄の女の子が出てきたことがあるみたいです。

つまりその女の子は僕のクラスメイトでもあったわけですが、本当とんでもない偶然ですよね。

小学校卒業したら会うこともすれ違うこともなかったかもしれない二人が、十数年の月日を経て狭苦しい部屋でなんとお互い全裸ででくわすわけです。

お互い生まれたままの姿です。

 

なんて奇跡的かつ神秘的な出会いなのでしょう。

 

事実は官能小説よりも奇なり

 

だなぁ……としみじみ感じてしまいますね。

 

もう世にも奇妙な物語だわ。

 

さて、なんだか美しい話をしていたつもりがどこで道を間違えたのか汚い話になってしまいましたが、今回僕が紹介する映画はこちらになります。

 

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ロックストック&トゥースモーキングバレルズ

 

先の話は全く意味のないものではありません。

 

この映画いわゆる群像劇でございまして、たくさんの登場人物の個々の物語が、収束していきそして一つの大きな物語となるそんなお話でございます。

 

それではあらすじを見てみましょう。

 

 

〜あらすじ〜

 

エディはある日仲間3人と金を集め、ハリーとのギャンブルに投資するがイカサマに嵌められてしまい大きな借金を抱えてしまう。返済までの期限は一週間。そんな時、隣の住人が、マリファナを栽培している若者の家を襲撃し金とブツを強奪するという計画を立てていることを耳にする…。

 

群像劇ということもあってあらすじに登場させていないキャラクターが他にもわんさか出てきます。最初は全員が全員全く別の場所で別の行動をとってるのですが、徐々にそれらは繋がっていきそして収束していきます。

 

この収束していく光景がとてつもなく面白くいんです!

 

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正直最初の方は登場人物と名前を覚えるので手一杯みたいなところあります。

 

「こいつがこれで、で、これとこれが仲間で、こいつとこいつはこういう取引をしていて…」

 

ん? こいつとこいつ同じ顔に見えてきた…。

 

みたいな。

僕は外国人の顔覚えづらい症候群という持病を持っております。あとカタカナ嫌悪シンドロームという病気でもあります。マジでカタカナの名前とか覚えづらい。今しがた自分で打ち込んだ「シンドローム」という単語でさえも一瞬メトロノームに見えてしまうくらい苦手です。

 

きっと僕と同じ病気で悩んでいる生粋の江戸っ子がみなさんの中にもたくさんいることでしょうが……

 

しかしそんなのどうってことありません!

 

確かに最初こそたくさんのキャラクターに惑わされますが、鑑賞を続けていくうちに個々のキャラクターが何をしようとしているのかが明確になっていきます。また、キャラクター一人一人がクセのある奴ばかりなので、気づいた時には勝手に頭の中に入ってきているはずです。そうなってしまえば後は簡単。

 

あらゆる所に散りばめられた点と点が、華麗に繋がっていくその様を楽しむだけです。

 

物語そのものはクライム映画。つまり犯罪を描いた物語です。盗みや殺人等、悪いことなのはわかっておりますがキャラクター達の雰囲気は常にクール。綿密に練られた脚本の筈なのにそれらを感じさせない良い意味で軽い言動がそのクールさに拍車をかけます。

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もうただ酒飲んで話しているワンシーンですら渋くてかっこいい。

それなのにたまに抜けている所がまたいいですね。かっこいいだけじゃない、人間臭さがあります。

 

そして収束し終えた後の終わり方。

これも最高でした。

 

事件が終わったってのに最後までドタバタしてる。クールな奴らが焦ってドタバタする様子は見ていて面白かったです。

 

 

~まとめ~

 

さてさて、ということでこの映画はこんな方にオススメです。

 

・たくさんの伏線が回収されていく系の映画が大好物な方。

・渋くてクールな雰囲気が大好きな方。

・スッキリ、爽快感を求めている方。

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・これを見て収束していくって面白そうって思えた方。

 

言葉で説明すんのが下手すぎて最終的にパラパラ漫画に頼ってみました。

収束していくって爽快感あるよね、ということが伝えたかったのですが

 

結局

 

よくわかんない物体がチョロチョロと動く気味の悪いものができあがっただけでした。

 

映画は面白いのでぜひとも観てみてくださいませ。

 

それでは!

 

小さい頭巾。