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「小さい頭巾」と「枕の掃除」と「トンヌラ」による、映画のレビューブログ。楽しければいいじゃない。そんな我々の遊びの場。Twitter ID:@coldish1014

恐い!切ない!面白い!感情をめちゃくちゃにされる『ヒメアノ~ル』

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こんにちは!

 

小さい頭巾です。

 

 

皆さんはラブコメ映画とサスペンス映画でしたらどちらが好きでしょうか。

 

ラブコメの映画は甘酸っぱいドキドキ感を味わいながら、笑えて微笑ましくなれるそんな魅力があると思います。

 

対してサスペンス映画は同じドキドキでもハラハラドキドキ感。殺人事件等の事件を暴いたり、犯人と被害者の織り成す重厚な物語に魅力がありますね。

 

僕はどちらかと言えばサスペンスの方がよく観ます。恋愛とコメディと別のものを観ることはありますがラブコメというジャンルは正直あまり観たことがありません。

 

そんな僕が今回紹介する映画はコチラになります。

 

『ヒメアノ〜ル』

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なんか可愛らしいタイトルな気がしますね。

 

ラブコメとサスペンスの『ジャンル』という話から始めましたが、これはラブコメに違いないでしょう。

 

普段あまりラブコメというジャンルを観たことがない僕が何故この映画のレビューしようと思ったのか……

 

それではまず予告をご覧くださいませ。

 

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え、前半と後半は同じ映画じゃないでしょ?

 

ってくらいの温度差がありますよね?

 

というか


結局ラブコメじゃないのかよ!

 

という声も聞こえてくる気がします。

 

 

そうですね。

はい。

 

 

ラブコメじゃないですね。

 

 

一応念のために言っておきますと、予告の前半も後半もきちんと同じ映画です。タイトルが同じというだけの別々の作品というわけではございません。

 

この構成は予告だけでなく本編も同じで、前半はラブコメのような展開が繰り広げられるのですが、後半になると登場人物の視点が変わり物語が大きく変化いたします。

 

むしろ後半からがスタートという感じです。

 

実際オープニングが流れるのは映画が始まってから40分程してからです。

 

ではでは、あらすじを見てみましょう。

 

 

 

〜あらすじ〜

 

清掃会社で働く岡田は仲の良い先輩である安藤から、安藤がコーヒーショップ店員の阿部ユカに恋をしていることを告げられる。岡田の恋の手助けは虚しく、阿部ユカは安藤ではなく岡田のことが好きになってしまう。そんな淡い恋の裏では、岡田の元同級生であり昔イジメを受けていた森田が殺人事件を犯していた。そんな森田の殺人は岡田の周りにまで侵食していき……。

 

ラブコメとサスペンスという話をしましたが、正確に言えばラブコメとクライム映画です。

 

謎とかはあまりないです。

 

まずは前半のお話から。

本当ラブコメ。ムロツヨシさん演じる安藤は言動からしてなかなかヤバい奴。凄い変わっていて、どう転んでも恋が成就しそうにないのですが、それでも安藤は阿部ユカに自分なりの猛アタックを仕掛けます。単純ですがそこにクスリと笑わせるネタがたくさんあるんです。

 

知っている方はすぐ想像できると思いますが、ムロツヨシさんが変人の役をやるともうそれだけで面白いんですよ。

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爆笑まではないもののにやけながら観てしまう、そんな感じでした。

 

しかし、そんな面白いシーンの中に徐々に不穏な空気をもたらしてくる存在があります。

 

それが森田です。

 

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V6の森田剛さんが森田という役で出ているのですが、この人物が画面上に出ていると……

 

不思議と不安になるんです。

 

 

見た目も話し方も、どこか本当に居そうな少しヤバイ人なんです。森田の出番が徐々に増えていき、そして中盤……

 

 

オープニングが始まると同時に、とあることをきっかけにして森田の連続殺人が始まるのです。

 

 

 

〜感情めちゃくちゃ〜

 

この映画の凄いところは観ている人の感情をめちゃくちゃにするところだと思うのです。

 

森田の殺人はあまりに理不尽で無差別とも言えます。

 

僕はそんな彼に対して怒りの感情が湧きました。

 

しかしその反面で彼をこんな殺人マシーンにしてしまった過去、そこに悲しい感情が生まれるんです。

 

そしてムロツヨシさんの笑い

 

これらの感情が行ったり来たりして、そしてラストのシーンで

 

『何故こんなことになってしまったのだろう……』

 

切なくなるんです。

 

エンドロールを観ながら、僕がこの映画に対してどういう感情を持って観ていたのか振り返ってみると、もうそれが何なのかわからないんです。

 

楽しかったのか、恐かったのか、悲しかったのか……。極論を言えば全部なんですが、これらが全て混ざり合って僕は放心しました。

 

 

ただ一つ言えることはこの映画……

 

とてつもなく引き込まれます。

 

登場人物の行く末が気になって仕方なくなるんです!

 

森田という男に感情をぐちゃぐちゃにされながらも、目を離すことはできないんです。

 

面白いんです!

 

 

 

〜描写について〜 

 

さてこの映画ですがR15指定にも関わらず残虐描写官能描写がかなり多めです。

 

監督いわくR15で留められるギリギリを狙って撮影していたとのこと。血の色とか男女の重なり合い方とかは試行錯誤されたそうです。

 

とはいえ僕個人としてはかなりエグいと感じました。

 

本当これR15!?

 

って思いながら観てました。

 

エロいシーンと人が殺されてるシーンを短いスパンで交互に流すシーンがあるのですが、

 

頭おかいしのかよ!

 

と、ツッコんじゃいましたよ。

 

本当目を離せないくらいに面白いことは間違いないですが、そういうシーンは目を離したくなりました。

 

もうこの記事で僕が言っていることもめちゃくちゃになってきましたね。

 

 

とにかくそんな映画でございます。

 

 

刺激的な映画を観たい方には非常にオススメです。

 

是非ともみなさんの感情もぐちゃぐちゃにされてみてください!

 

 

それでは小さい頭巾でした!

 

 

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公式サイトでは過激なシーンを含めた予告がございますので、観られそうか観られなさそうか判断するためにも観てみてはいかがでしょうか?

www.himeanole-movie.com