映画座

「小さい頭巾」と「枕の掃除」と「トンヌラ」による、映画のレビューブログ。楽しければいいじゃない。そんな我々の遊びの場。Twitter ID:@coldish1014

上映館が少ないのが勿体ない!話題の『カメラを止めるな!』が本気で面白すぎる!(ネタバレなしの感想)

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皆さま、お久しぶりでございます!

小さい頭巾です。

前回書いた記事が2月でしたのでなんと半年くらいブログをサボっておりました。

 

 

さてさて長いこと止まっていた当ブログですが、こうも止まってはいられないとある事件が起きました。

 

それがこちら。

 

『カメラを止めるな!』

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皆さまはこちらの映画をご存知でしょうか?

これがヤバイくらい面白かったんです。

 

もはやこれは事件です。過度面白罪ですよ。

 

先日、仕事終わりに『枕の掃除くん』とこれを観に行ったのですがとにかく面白すぎまして、これはもう色々な人に観てもらいたいということで今こうして文章を綴っているところでございます。

 

さて、この『カメラを止めるな!』。僕は知人に

 

「カメラを止めるな!を観に行きました」

 

と言ったところ

 

「カメラのキタムラ?」

 

と中途半端に韻を踏んだ返事が返ってきたくらいなので、つまり知らない方も多いということでしょう。そして何よりこのB級映画らしさが、どうにもチープ感漂っており

 

 

「本当に面白いの?」

 

 

と疑問を持たれる方も多いかと思います。

 

一部ではかなり話題となっておりますが、『一部』のままでは勿体ないのです

少しでも多くの人にこの面白さが伝わればいいなと思っております。

 

というわけで、前置きはここまでにして、ネタバレなしで感想なんかをつらつらと書いていこうと思います。

 

 

あらすじ

 

正直な話、この映画は何も知らない状態で観に行った方が楽しめる作品であると思います。ですので本当に楽しみにしている方や絶対に観に行こうと思っている人はあらすじすらも読まない方が良いかと思います。予告でわかる程度の情報しか書かないつもりでいますが、それだけはご了承いただければと思います。

 

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影を始める。撮影を中断していると、なんと撮影隊の面々に本物のゾンビ達が襲い掛かる。監督はその状況を喜び「撮影は続ける!カメラは止めない!」とカメラを回し続ける。……そんな映画を撮ったヤツらのお話。

 

youtu.be

 

 

どんな映画なの?

 

監督&俳優養成スクールENBUゼミナールの『シネマプロジェクト』第7弾として制作された今作品。監督は今作が劇場用長編デビュー作をなる上田慎一郎監督でございます。俳優の方々も正直な話、あまりお目にしたことのない方ばかりかと思います。

しかし国内外で映画賞を数々受賞! 評価は上々! 映画レビューサイトFilmarksでは現在(2018.7.22現在)でこちら

 

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filmarks.com

 

驚異の4.5評価となっております。こんな高い評価見たことないよ。

 

B級感、無名俳優、新人監督、こういったところが目立つ映画ですが、中身は極上。映画に関わった全ての人々が熱い想いと気合で真剣に作り上げた映画。それがこの『カメラを止めるな!』なのでございます。

 

冒頭37分の衝撃と緻密な構成

 

冒頭37分はワンカットゾンビサバイバル映画が始まります。ワンカットでゾンビパニックを描くという試みがまずぶっ飛んでいて、僕は

 

「よくやったなぁ」

 

とめちゃくちゃ関心致しました。(上から目線みたいですみません)

 

そもそもワンカットって何?という方の為に説明いたしますと

 

一台のカメラで、カメラを止めることなく一回のカットで撮ることをワンカットといいます。『一回のカット』というワンカットを和訳しただけのへっぽこ説明文となってしまいましたがつまりそういうことです。録画ボタンを押したら、止めることなく最後までそのカメラで撮り続けるわけです。

 

ゾンビ映画って

  • 噛まれてゾンビになったり
  • ゾンビから逃げ回ったり
  • 多少のスプラッタシーンがあったり

はちゃめちゃにいろんなことが起きるじゃないですか。

 

 

それを全部ワンカットでやる。

 

 

もう無謀でしょ、って正直思いました。

しかし意外や意外。結構うまくできているんですよ。

 

 

ゾンビ映画のあるある展開をふんだんに取り入れてますし、ゾンビ映画の良い所を詰め込んでいるなぁと思いながら見ていました。

 

 

ただですね。この37分間。

僕はかなり楽しめたんですが、ここを楽しめるかは人によるかと思います。

 

 

というのも、このシーンこそ本当にB級感マックス。荒い部分や冗長なシーンが多くあり違和感を覚える人は多いでしょう。「いや、それはやっちゃだめだろ」と思うシーンもあるはずです。もしかしたらこの時点で「期待し過ぎた」「観なければ良かった」「上映館少ないのも頷ける」「何故これが評価されているの?」とボロクソに評価する人も多いでしょう。

 

仕方ないと思います。

最初はそう思うはずです。

 

しかし!

ネタバレになるのであまり言えませんが……

 

 

そう思ったとしても大丈夫です!

 

 

 

安心してください。

 

 

 

大丈夫なんです!

 

 

37分間の冒頭シーンは見所の一つでもありますが、この映画はそこが全てではありません。

 

むしろそれが終わってからが始まりと言っても過言ではないのです!

 

 

その後に訪れる、監督の緻密な脚本に誰もが驚き、出演者の細かな演技にも感心し、そして最後には

 

笑って、感動しているはずなんです。

 

 

「微妙だったなぁ」と思っていた冒頭37分間が、この映画を見終わった時には

 

 

特別な37分間に変わっているはずなのです。

 

映画って面白いな。

なんなら自分も映画を撮ってみたいな。

 

 

そう思わせてくれる映画です。

 

 

本当……最高です。

 

 

まとめ

 

わけがわからないでしょう?

こいつは結局何が言いたいんだってなるでしょう?

 

 

僕だって本当は言いたいんです。

 

皆さんにネタバレ覚悟で熱弁したいんです!

 

でもこの面白さ、この楽しさを皆さまにも同じように味わってほしいのです!

 

僕は上映中ずっとニヤニヤしていましたし、時には声を出して笑っていました。これだけ聞くと迷惑な変質者っぽいですが、そこで観ているお客さんはみんなそうでした。みんなで笑って、みんなで楽しむ。最近映画館でそういった体験をしなくなったなぁと思っておりましたがこんなことは久しぶりでした。

 

とにかく最高。

 

上映館数はかなり絞られており、近くの劇場でやっていることはほとんどないかと思いますが、少し時間をかけて遠出してでも観る価値があります。

 

僕は早くももう一度観たいです。

 

というわけで、皆さま……本当にオススメです!

是非映画館へ足をお運びください!

 

 

余談

 

あ、それとですね、これは関係のない話なのですが

 

『カメラを止めるな!』を観た後、興奮が抑えきれずにtwitterで呟いたのですが……

 

無名かつ自己満満載ブログがお送りするtwitterにも関わらず「いいね!」を押していただいた天使のような方がいて、誰かなと思ったら……

 

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出演者の「秋山ゆずき」さんでした。

なんだかめちゃくちゃ嬉しかったので一瞬でファンになりました、というお話。

 

以上です。

 

それでは!

 

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小さい頭巾

 

 

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